タコ足配当とは?意味・リスク・避けるべき理由をわかりやすく解説

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投資の世界で時々耳にする「タコ足配当」という言葉。 なんとなくネガティブな印象を持っている人も多いかもしれません。でも、実際にどんな仕組みで、なぜ避けるべきなのかを知らないまま投資してしまうと、将来大きな損につながる可能性も。
この記事では、「タコ足配当」とは何か、どんなリスクがあるのか、そして避ける方法を初心者向けにやさしく解説します。


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目次

タコ足配当とは?

タコ足配当とは、投資信託などで、運用益が出ていないにもかかわらず、元本を削って分配金を支払うことを意味します。

タコが自分の足を食べて生き延びる様子に例えられており、「無理して配当を出している状態」を皮肉った表現です。

なぜタコ足配当が起きるのか?

1. 「毎月分配」の人気に応えるため

投資初心者には「毎月お金が入ってくる=安心・お得」というイメージがあります。 そのため、販売会社は毎月分配型の商品を提供し、安定した分配をアピールします。

しかし、実際の運用益が出ていない場合でも、分配を続けるために元本を削ってでも分配金を出す=タコ足配当になるのです。

2. 投資家の“錯覚”を利用している

特別分配金は税金がかからないため、一見すると「お得」に感じる人も多いです。 ですが、それは利益ではなく「自分の資産の取り崩し」なので、資産形成にはなりません。

3. 手数料ビジネスとしての側面も

高配当を謳う商品は、信託報酬などの手数料が高いことが多く、販売会社にとって利益率の高いビジネスです。 結果として、「顧客の資産が減っても、分配金が出ていれば満足するだろう」という仕組みが温存されやすいのです。


タコ足配当のリスク

1. 資産が目減りしていく

配当金を受け取りながらも、元本が減っていくため、資産全体がじわじわ減少します。

2. 見かけの利益に騙される

お金が入ってくると「増えている」と錯覚しやすいですが、実際には自分のお金を取り戻しているだけ。

3. 長期的に資産が枯渇する

元本の取り崩しが続けば、数年後には資産が底をつくリスクも。


タコ足配当を避けるには?

  • 分配金の内訳(普通分配金 or 特別分配金)を確認する
  • 毎月分配型の商品は注意して選ぶ
  • 長期的には「再投資型」のインデックスファンドなどが合理的

タコ足配当を選んでもいい人は?

  • 資産を積極的に増やすより、今の生活費の足しにしたい人
  • 元本が減っても構わないと割り切っている人

とはいえ、多くの人にとっては「資産を守る」ことが重要。 そのため、タコ足配当を前提とした商品選びは慎重に検討すべきです。


まとめ

タコ足配当は、「もらえるから安心」と思わせて、実は自分の資産を削っている危険な仕組みです。

特に老後資金や退職金の運用を考える人にとって、資産を減らさないことは何より大切。

見かけの安心感に惑わされず、仕組みを理解して、賢く資産を守りましょう。

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